博士学生のLife Hack

博士課程の日々を、あらゆる面から効率化するためのあれこれをメモしていく。

博士になったらどう生きる?を読んだ

博士になったらどう生きる?―78名が語るキャリアパス

博士になったらどう生きる?―78名が語るキャリアパス

 

「博士になったらどう生きる?」を読んだ。

 

副題に「ー78名が語るキャリアパスー」とあるが、割かれたページ数からみても、これがこの本のすべてと言ってもよい。

二部構成の前半がキャリアパスに関する基本情報、後半が博士号取得者のキャリアパスに関するインタビューである。

 

前半の基本情報は、卒業後の進路やライフプランに関する公的なデータを無難に解説したもので、得られるものはあまりなかった。分野ごとに就職を取り巻く環境はさまざまだろうしね。全分野を一緒くたに扱っているデータは、自分の肌感覚ともずれてくるし、この辺は博士号を取った、あるいは取る見込みの身近な先輩たちと話すなりしてじっくり考えていく。

 

この本を読んだ価値は、後半のインタビュー記事にあった。

75名の具体的なキャリアパスをたった一冊の本で知れるのだ。しかもインタビューだから、字面上に現れてこないキャリアパス形成の苦悩や工夫まで書かれている。もちろんアカデミアではなく、民間企業に就職された方も含まれている。75名もいれば、自分の考えとしっくりくる方もいるだろう。

 

「絶対こうなりたい」と強く思いすぎるとしんどくなってしまうので、自分の理想像は、ある程度幅を持たせておくと良いと思います。 (p.241より引用)  

 毎年決まった枠があって、高い点数が取れたら良い大学受験と違って、単純にはいかないのがキャリア形成。いつチャンスが転がってきてもいいように、人事を尽くしておきたい。

ナノメートル世界の大学生ロボコンBIOMODを知っているか?

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BIOMODとは

ナノメートルは、1ミリメートルの百万分の1

 

想像を絶するほど小さな

ナノメートルの世界で生体分子ロボットの作製を競う大会が

BIOMOD(Bio-Molecular Design Conpetition)

 

日本語では「国際生体分子ロボティクスコンテスト

2016年度の国際大会は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校にて世界各地から24チームが参加した。

 

生体分子って何…?

DNAやタンパク質など、生物の細胞を構成する分子の総称。

BIOMODでは、ロボットの骨格としてDNAを編み込んでシート状にしたDNA origamiを用いる場合が多い。精密に設計すれば、箱型やロッド型にも折りたためるので、origami(折り紙)。

 

生体分子「ロボット」なの…?

「生体分子ロボット」に明確な定義はまだないようだ。

過去の参加チームのプロジェクトを見ると、

ロボットが自律的に

  1. 入力を受け取って、
  2. 計算処理し、
  3. 出力する

という共通構造が見て取れる。

例えば、

  1. がん細胞表面に存在するマーカーを認識して、
  2. 構造体が開き、
  3. 内包された薬剤を放出する

という具合である。

 

ここでは、ロボットが自律的に「入力を処理して出力」したら、生体分子ロボットと理解しておこう。

 

何を競うの…?

  1. プロジェクトの成果をまとめたWebサイト
  2. プロジェクトアイディアを紹介するYouTubeビデオ
  3. コンペ当日のプレゼンテーション

の3項目が評価される。準備期間は、日本チームの場合、4ー10月の半年。

 

2016年度の優勝チームは、オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学のTeam Tiny Trap


Thinking Inside The Box - BIOMOD 2016

さすが優勝チーム、細部まで手が行き届いた抜群の完成度。そしてわかりやすい。

体内の必要な部位にだけ薬を届けるドラッグデリバリーシステム(DDS)に応用可能なDNA origami製の容器を作製している。

  1. 内包したい薬剤が箱に接近したら
  2. 箱のつっかえ棒が切断され
  3. 薬剤を容器に閉じ込める

という自律的な機構が「生体分子ロボット」だ。

 

チームのWebサイトを見ると、期間内の目標はおおむね達成しているようだ。机上の空論で終わらせないことが、コンペで重要視されるポイントである。

 

これ、学部生がやってるってレベルじゃねえぞっ!

 

日本の大学も健闘中

東北大学 Team Sendaiは、国際大会総合優勝経験もある名門チーム。2016年度も総合準優勝。

その他、2016年度は関西大学 Team Kansai、九州工業大学YOKABIO、大阪大学 Team HANDAI、東京大学 UTokyo-Komabaが参加し、各賞を受賞している。

 

2017年度大会は?

日本大会は、2017/9/2に大阪大学豊中キャンパス、

国際大会は、2017/11/4にカルフォルニア大学サンフランシスコ校

で行われる予定だ。

 

まとめ

BIOMODは生体分子の国際ロボコン

ナノスケールでの精密な分子設計が可能なDNAナノテクノロジーは、医療応用に関していえば、DDSなどに利用する方向性がある。

 

ナノロボットが体内をパトロールして治療までしてしまうSFチックな未来も、そう遠くはないかもしれない。

ノートPCを冷やすアレはクセがすごい

ノートPCを長持ちさせたい

研究室用として3年半愛用しているdynabook KIRA V632のファンがたまにシャーシャー言うようになった。

動作自体はまだ衰えていないが、きっと不具合の前触れに違いない。持ち運びも楽で気に入っているので、早めに対処しておきたい

 

きっと夏場で熱を逃しにくくなっているのが原因なので、ノートPCを冷やすアレの導入を検討しはじめた。

 

アレの名称

「ノートPC 冷やす」などと打って、Amazonでヒットしたのがこちら

一つの商品に、

  1. 冷却パッド
  2. 冷却台
  3. ノートPCクーラー
  4. 冷却ファン

と4つの名称を与えている。

 

他にも調べてみると、パッドとして部分的に貼付するだけのやつだったり、ただ机とPCの間に空間を作るだけの台だったりいろいろあるんですね。

全部書いちゃえばどう検索されても引っかかるやろ!での全部盛りなのでしょう。

とりあえず僕が探していたのは「冷却ファン搭載のノートPC冷却台」であることがわかった。

 

光る必要、ある?

 Amazonでベストセラー1位のこちら。

うーん、腰に巻いたら変身できそうでかっこいいけど、僕には光る意味が感じられない。そしてごつい。

「余分はいらない。十分がほしい。」のだ。

 

シンプルなやつ発見

そうそう、こういう無印良品的なムダのないものを求めていたのだ!

 

がしかし、こちらは15.4~17インチ対応なんですね、がっかり。

 「余分はいらない。十分がほしい。」のだ。

 

まとめ

「ノートPCを冷やすアレ」は名称からしてクセがすごくて、これぞという商品に出会えなかった。

 

そうだ、部屋を冷やそう。

ウインが粘ると夏がきた!は割とマジっぽい

フジテレビ「みんなのKEIBA」を見ていて、横山ルリカさんの一言に度肝を抜かれた。

 

文言は曖昧だが、

「ウインが粘ると夏がきたーーー!って感じがしますね!」

といった旨を興奮気味に話されていた。

 

玄人感のにじみ出たお言葉に、僕のハートは瞬間Diamond。

 

たしかに、ウインって夏競馬に強い気がする。

本当か否か5分でざっくり検証してみたい。

 

対象レース

・2012年1月から2016年の12月の全レース

比較対象

とりあえず所有頭数で揃えれば出走回数も概ね揃うと思われるので、規模が同じくらいの

東京ホースレーシング

ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン

比較方法

1-3月、4-6月、7-9月、10-12月の各期間の勝率

結果

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たしかに、ウインは夏に勝率が最大になる。

それでも、東サラには及ばない程度でした。

 

まとめ

ウインが「粘るから」かどうかはわからないが、ウインは夏に勝率を上げる。

なぜ夏に強いのか?はこれだけだとわからない。

2歳戦?有力馬が休養中で相対的に浮上?クラブの戦略的なもの?

わかりそうなら追記します。

横山さん、興味深いテーマをありがとうございます。

メモリ容量を増やせばLightroomは軽くなるのか?

今度はメモリ換装や!

SSD換装によりPCの挙動が快適になったことに味をしめ、今度はメモリの換装を画策中である。

 

というのも、趣味の写真編集・管理に必要なAdobe Lightroomの動作だけは、依然として捗らないからである。

RAW画像を読み込むだけで、Lightroomに割かれるメモリが1.3 GBを超える(画像参照)。Google Chromeたちもびっくり。

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PCのスペック

PC FUJITSU FMV LIFEBOOK AH77/M

OS Windows10 (アップデート版)

CPU Core i7 4702HQ(Haswell) 2.2GHz/4コア

SSD Sandisk SSD PLUS 480 GB (換装したもの)

メモリ 8 GB → 16 GBにしたい!

メモリスロット 2(空きなし)

メモリ規格 DDR3L PC3L-12800

今までに発表した主な製品(ノートブックPC LIFEBOOK(ライフブック) AHシリーズ(ハイスペック) 仕様) - FMVサポート : 富士通

 

どうやるか?

SSD換装と異なり、メモリの交換はメーカーの取扱説明書にも載っている作業のようだ。

http://www.fmworld.net/download/DD004643/DD004643.pdf

(p.87からメモリに関する記述がはじまる)

ドライバーで開いて、デフォルトの4 GBメモリを2つ外して、新しい8 GBメモリ2つを装着するだけでよいのだな。

 

必要なものは?

・メモリ規格の同じ8 GBメモリを2つ

「DDR3L PC3L-12800」という規格のようなので、それの8 GBとなると、

 このあたりでしょうか。

¥15,800か…SSDと同じだけかかるね…どうしましょ…

 

僕のまとめ

メモリの換装は、SSD換装と比べるとかなりハードルが低い印象。

規格の揃ったメモリを調達すればよさげ。

ググると、効果がないって人もいるが、手軽にできそうなので実際に検証してみたい。

 

 

 

研究にタブレットは必要か?

研究にタブレットは必要だろうか?

 

テレビでは新型iPadのCMをよく見かけるし、AndroidタブレットHuaweiなどの高コスパモデルが家電量販店にこれでもかと置いてある。

ところが現実、研究にタブレットを活用している人を見たことがない。

なにか理由があるはずだ。

 

タブレットがあったら便利そうなこと

1.通勤・通学時に文献を読める

  ReadCubeやEvernoteで、メインPCと同期したライブラリから文献を読めるはず

  ネック:同期が面倒、書き込みがしにくい(できない)、紙のほうが軽い、チャリ通だと無理

2.出張時のサブ機として

  学会参加時など、モバイルノートPCといえどかさばる場面はある。

  iPadならkeynoteからプレゼンもできちゃうのかな?

  ネック:モバイルノートPCがあれば十分

3.サンプルや試薬の管理

  サンプルや試薬の位置を番地付けしたスプレッドシートを用意する。

  ディープフリーザー前に常備する。

  冷凍庫の無駄な開け閉めやサンプルの紛失を防止できる。

  ネック:在庫管理を積極的に行う管理者がいないと形骸化する

4.実験のプロトコール集として使う

  PDFでもスプレッドシートでもなんでもいいのでプロトコール集を入れておく。

  実験室のどこかに常備する。

  いちいち居室に戻って調べなくて済む。

  ネック:調べに戻った方が早いかも(タブレットの軽快さに依存)

5.実験の手技を動画で記録する

  新人のイニシャルトレーニングに使えそう。

  忘れかけている操作も思い出せる。

  百聞は一見にしかず。

  ネック:使用頻度が低そう、先輩や教員に聞けば教えてくれそう

 

便利そうなことを列挙しましたが、タブレットを使用する積極的な理由はいまの僕には思いつきませんでした。身の回りで使っている人を見たことがないのもそういうことでしょうか。

 

僕の結論

研究にタブレットは必要ない

 

 

大学生協で本を買うと安いことを思いだした

まとめ

  • 大学生協の組合員なら本を10%OFFで買えることを思いだした
  • ネット経由で注文できるから手軽

手順

  1. 大学生協書籍インターネットサービスからオンライン書店「Honya Club.com」のアカウントを登録する

  2. 欲しい本を探して買い物かごに入れる(書籍ごとに出荷までの期間が異なるので注意)
  3. 店舗受け取り」にチェック、受けとり店舗が自分の利用する大学生協になっているか確認
  4. 注文を確定する
  5. 入荷のお知らせメールが来たら、大学生協店舗に赴く
  6. 組合員証を提示する
  7. 購入する

メリット

  • 10%OFFで買える
  • 送料無料
  • 営業時間内なら好きな時間に受け取りに行ける

デメリット

  • 大手ネット書店に比べると、注文から手に入れるまでの時間がかかる
  • 組合員証を忘れるとダメ

総括

どうしても次の日には読みたい本、必要な本なんてほぼないので、デメリットには目を瞑れる

宅配待ちで自宅待機するのが自分にはストレスなので、ほぼ毎日通っているキャンパス内の書店に、ふらっと好きな時間にいけるのが心地よい

予約注文した本は発売日に入荷され、ゲットできました

Windowsの英数/かな切り替えをMac風にしてストレス解消

いきなりまとめ

  • Windowsユーザーのストレスの根源である英数/かな切り替えをMac風にすると捗る
  • スペースキー左隣の「無変換」を「半角英数」、右隣の「変換」を「かな」として割り当てた

環境

手順

  1. タスクバー右下、Google日本語入力のツール(レンチのマーク)をクリック
  2. プロパティをクリック
  3. 「一般タブ」>「キー設定」>「キー設定の選択」で「MS-IME」として「編集」をクリック
  4. 「直接入力」モードの「Henkan」のコマンドを「IMEを有効化」にする
  5. 「入力文字なし」モードの「Muhenkan」のコマンドを「IMEを無効化」にする
  6. OKを押す
  7. おわり

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総括

変換キーを押したら「かな」で、無変換キーを押したら「英数」になるMac風なキーボード設定はシンプルでわかりやすい

「かなだと思ったら英数だった!消して打ち直し…!」みたいな小さな無駄がなくなるし、わざわざ「半角/全角」ボタンに指をのばさなくて済むし、シンプルにうれしい

SSD換装でパソコンを高速化する

いきなりまとめ

  • 動作の鈍いノートPCのHDDをSSDに取り換えたら、とんでもなく快適になった!
  • 電源ONからGoogle Chromeの起動まで50秒足らず!

換装したPC

  • FUJITSU LIFEBOOK AH77/M 1 TB HDD
  • Windows 10(アップデート版、Creators update済み)

新たに用意したもの

  1. Sandisk SSD PLUS 480 GB
  2. ORICO 2.5インチ HDDケース USB 3.0
  3. ドライバー

事前に準備したこと

  1. 同一機種で前例があるか、HDDの取り出しが容易かをサーチ
  2. リカバリディスクの作成
  3. 外付けHDDへデータのバックアップ
  4. HDDの使用容量をSSDの容量以下にする
  5. EaseUS Todo Backup Free 10.0のインストール(フリー版)

手順

SSDのフォーマット~

  1. SSDをHDDケースに収納し、付属のUSBケーブルでPCに接続
  2. Windowsボタン右クリック、「ディスクの管理」を開く
  3. 「ディスクの初期化」ダイアログで「MBR」を選択
  4. 「ディスクの管理」下部の「未割り当て」を右クリック
  5. 「新しいシンプルボリューム」を選択、デフォルトのまま次へを押し続け、完了する
  6. エクスプローラーからSSDが認識されていることを確認

SSDのクローン化~

  1. SSDを接続した状態で「EaseUS Todo Backup Free 10.0」を起動
  2. 右上の「クローン」を選択
  3. 「ソース」としてHDDを、「ターゲット」としてSSDを選択、「SSDに最適化」にチェックを入れ、「次へ」
  4. 「実行」をクリック、「ターゲットディスクのデータが消去されますが、本当に続けますか?」で「OK」
  5. しばらく放置(わたしは丸一日かかりました)
  6. 終了したら、PCを完全シャットダウン、電源ケーブルを抜く

~HDDの取り出し、SSDの装着~

  1. 静電気を逃がす
  2. 先人の報告をスマホなどで見ながら、PCを超慎重に解剖していく
  3. HDD(9 mm厚)をSATAケーブルから超慎重に外し、取り出す
  4. HDDについていたゴム製のクッションを外す
  5. SSDに、付属のスペーサー(両面テープ付き)を装着し、7 mm厚から9 mm厚にかさ増しする
  6. SSDにゴム製のクッションを装着、PCのSATAケーブルに接続
  7. 超慎重に元に戻していく
  8. 電源ケーブルをつなぎ、電源ボタンをON
  9. 換装前とまったく同じ環境だったので、OK!
  10. おつかれさまでした

結果

換装前

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換装後

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快適なこと、この上なし。

 

注意点

  • SSDのフォーマットで「MBR」を選択しなかったせいで、2日くらい途方に暮れた。もとのHDDが「GPT」であっても、EaseUSを使う場合は「MBR」がベターのようだ。
  • 失敗しても自己責任なのでまじ怖い。
  • PCの内部カバーをひらくときに、HDDのゴムクッションがへばりついていて焦った。無理に引っ張ってたらアウトだったかも。慎重に。
  • クローン化に丸一日かかった。諦めずに待ってよかった。

総括

動作のもたつきによる使用開始時からのイライラからやっと開放された…!

私の環境では、SSDのフォーマットさえしくじらなければ、スムーズにできたはずです。

研究生活で最も長時間使用する機械ですから、このボトルネックを解消できたのはでかい。