博士学生のLife Hack

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博士課程の日々を、あらゆる面から効率化するためのあれこれをメモしていく。

卒論・修論発表プレゼン作りの考え方【パワポ・keynote】

今日で8月も終わりですね。大学院生ともなると学事暦の夏休みなんて関係なく、研究に勤しんでいることと思います。研究が進まずに後々になって苦しむのは自分自身ですもんね。

 

9月に入ると、もうすぐ卒論や修論の中間発表がある専攻も多いのではないでしょうか。

 

今回は、自分を棚にアゲにアゲて、卒論・修論発表スライドを準備する上での考え方をまとめておきたいと思います。化学・生物系の話になりますが、根底にある考え方はどこも一緒かもしれませんね。

 

大前提

卒論・修論発表スライドを準備する上で、本質的に一番重要なことはなんでしょうか?

 

僕は、「成績評価者に正当に評価されること」だと思います。

 

卒論だったら学科内の先生方、修論だったら主査・副査の先生方が成績を評価する場合が多いです。

評価者が自分の研究分野に精通していれば良いですが、そうでない場合は唐突に専門用語を使っても意味不明で、せっかく良いデータが出ていても正当な評価を得られないかもしれません。

もちろん持ち時間との兼ね合いにもよりますが、極力(科学的な正しさを損なわない形で)かみ砕いた表現を使うなどして、伝わるスライドを構築していきましょう。

まとめ1:評価者を意識してスライドを構築する

 

同様に、先生方は科学のプロフェッショナルです。

学生といえど一人の研究者として発表を見てくださっている(と信じている)ので、科学的な正しさに欠ける言い回しや表記の間違いには注意しましょう。

まとめ2:科学的に正しい表現をする

 

簡単なチェックリストを書いておきます。

  • 数値と単位の間に半角スペースが入っているか?(10 g)
  • 数値と%の間に半角スペースが入っていないか?(75% yield)
  • ハイフンとen-dashを混同して使っていないか?
  • ℃が全角になっていないか?(degree sign + Cで入力)
  • 上付き文字、下付き文字
  • 分子量と質量を混同していないか?

 

 

以下、大前提をもとに、内容編、デザイン編、発表編に分けてまとめていきます。

 

内容編

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研究室でよくある光景が、「発表直前になってデータを出そうとレッドブルの力を借りて必死になるB4・M2」です。が、その努力が報われているさまを見たことはほとんどありません。

直前になって簡単にデータが出るならば誰も苦労はしません。データ出しはスライド準備の前に終わらせましょう。

 

かわりにスライド準備で一番力を入れるべきは、「手持ちのデータと先行研究の知見でロジックを最大限固めること」です。自分のスライドの論理構造を書き出して、評価者になったつもりで論理の飛躍がないかチェックしましょう。

まとめ3:ロジックを固める

 

合わせて重要なのが、質疑応答のための予備スライドです。質疑応答まで含めて発表ですもんね。

ツッコまれどころになりうるけど、発表のスライドからは時間の都合でどうしても省かざるを得ないものたちを予備スライドに用意します。

まとめ4:予備スライドを笑うものは予備スライドに泣く

 

デザイン編

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大前提でも書いたように、評価されるのはサイエンスであってアートではない。自分の研究が伝われば、それで必要十分なのだ。

 

だから、余計な装飾は絶対にいらない。なるべくシンプルに。パワーポイントのテンプレートでいえば無地の「新しいプレゼンテーション」が至高。体裁さえ整っていればOKです。意味のないカラフルな図形を入れ込むのは絶対にやめましょう。時間の無駄です。

 

 

スライドを見やすくする工夫はいくつかあります。

フォント

発表スライドはゴシック体(サンセリフ体)を使うのが一般的で、

Windowsなら

日本語 游ゴシックかメイリオ

英数字 Arial

Macなら

日本語 ヒラギノ角ゴ

英数字 Arial

 

変に凝ったフォントを使わないのがポイント。発表本番に使用するPCによっては正しく反映されない場合があるので事前にチェックしましょう。

 

配置を揃える

スライドに図やテキストを貼っただけで満足してはいけません。

スライド中のレイアウトに依存しますが、図とテキストの配置を揃えて整然とさせましょう。パワーポイントだったら描画ツール「書式」タブの「配置」からできます。

 

太字、下線、強調色の使いすぎに注意

  1. 太字や下線の使いすぎに注意
  2. 太字や下線の使いすぎに注意
  3. 太字や下線の使いすぎに注意
  4. 太字や下線の使いすぎに注意

どれが見やすいか考えてみてください。

 

まとめ5:デザイン性はいらない、体裁を整えよ

 

 

発表編

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スライド作っただけで満足してませんか?

スライド作って何するの?

 

発表でしょ!!!!!

 

せっかく、時間をかけて作っても発表が拙かったら台無し。自分が愛情込めて育て上げたスライドの力を最大限に発揮できるように、発表の練習もきちんとしよう。パワポの発表者ツールに頼っていてはいけないぞ。発表当日にパワポの調子が悪くて、急遽PDFで発表なんてこともあるよ。

 

ビデオで録画したり、音声を録音するなりして、スライド送りのタイミングや、かみやすいフレーズを暗唱できるまで練習しましょう。

 

まとめ6:どんな方法であれ暗唱できるまで練習せよ

 

まとめ

以上は、自分自身の失敗談や体験談をもとにして書きました。特大のブーメランを投げています。

 

ご参考になれば幸いです。棚に上げすぎだよね。

 

最低限のデザイン性を求める場合はこちらのサイトがたいへん参考になります。

書籍化もされているようなので、ラボに一冊あってもいいですね。

伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール
 

 

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お読みいただきありがとうございました。