博士学生のLife Hack

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競馬予想で重要なのは表現型ではないか

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競走馬=サラブレッド(Thoroughbred*1)はその名の通り血統書付きで、何世代も血統を遡れる。「競馬は血のドラマ」とよばれるのも納得である。

 

それゆえ、サラブレッドの血統表を利用した血統予想が競馬を予想する一つの手段となっている。

血統予想では多くの場合、「お父さん」と「お母さんのお父さん=母方のおじいちゃん」に着目する。『この馬の母方のおじいちゃんは短距離で活躍したサクラバクシンオーの産駒だから、短距離向きだろう』という具合である。

 

競馬をかじっている方ならご存知の通り、母の父がサクラバクシンオーキタサンブラックは日本で一番長い距離のGIレース*2レコードタイムで連覇した。血統表の字面だけでは、その馬の適性をはかりきれないことの好例であろう。

 

同様に、大活躍した競走馬の全兄弟(父も母も同一の兄弟)が同等の活躍することは稀だ。ドリームジャーニーオルフェーヴル兄弟くらいではなかろうか。全兄弟であってもDNA配列レベルでは異なるので当然である。人間の兄弟が全く同じ人間だったら恐ろしい。

 

 

もちろん産駒全体として見れば種牡馬ごとに特徴はある。けれど、個々の競走馬がその特徴に当てはまるとは限らない。

レースで予想の対象となるのは、個々の競走馬であって、産駒全体ではない。仮に一度に300頭が出走するレースがあって、サクラバクシンオー産駒、ダンスインザダーク産駒、フジキセキ産駒が100頭ずつ出走するなら、着順に何かしらの傾向は見られると思うけど。

 

 

つまり言いたいのは、

「血統(=遺伝型)は予想の一つのファクターに過ぎず、個々の馬の特徴(=表現型)を慎重に吟味することが本質」

ということ。

(遺伝型は表現型を推測する一つの手段でもあるが、一般人に手に入るのは遺伝型と言ってもゲノム情報ではなくて、所詮は血統表の字面だけなのだ…。)

 

血統予想が有効なのはおそらく、全く未知の条件を予想する場合とPOG*3ではなかろうか。だがその場合、ポジティブな要因にはなってもネガティブな要因にはならない。すなわち、キタサンブラックは短距離血統だから菊花賞では消し!とは言い切れないということだ。

 

 

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▼現在読書中の本。サンデーサイレンス導入の影響が多角的に書かれており、興味深く読んでいます。世界的なシャトル種牡馬導入の流れやそこに参入したフジキセキの経緯など勉強になりました。 

血のジレンマ サンデーサイレンスの憂鬱 ( )

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  • 作者: 吉沢譲治
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2011/04/14
  • メディア: 単行本  

 

 

お読みいただきありがとうございました。

*1:Thorough [徹底的な] + bred [品種改良された]

*2:天皇賞・春

*3:ペーパーオーナーゲーム